ユニット数の平均は何台?歯科医院の設備について
開業している歯科医師さんであれば、なにかと他の歯科医院について気になるもの。
患者さんは来ているのか、歯科衛生士などのスタッフは定着しているのか、どれくらいの売り上げ規模が一般的なのか。
「ファーストナビ」では今回、歯科医院の「設備」に着目し、ユニット台数等の設備状況について調べてみました。
歯科医院等におけるユニット数
歯科医院等(歯科診療所、室、科)のユニット数の全体での平均は6.5台という結果になっています。
しかし、これは病院(含む大学病院)のユニット数が非常に多く(病院の平均は14.8台)、歯科医院の平均は4.5台となっています。
また、3台~4台が60%以上となっており、歯科医院においては、ユニット数3台~4台が一般的であるといえそうです。
【勤務先別のユニット数】
※日本歯科衛生士会「平成27年 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より一部抜粋
※回答者のみについて編集
1-2台 | 3-4台 | 5台 | 6-9台 | 10-14台 | 15台以上 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 10% | 54% | 13% | 15% | 3% | 5% | 6.5 |
歯科診療所 | 8% | 62% | 13% | 14% | 2% | 2% | 4.5 |
病院 | 14% | 31% | 12% | 18% | 6% | 19% | 14.8 |
障がい者歯科診療所 | 18% | 46% | 13% | 16% | 4% | 3% | 4.8 |
企業(歯科診療) | 34% | 34% | 7% | 18% | 6% | 0% | 4.0 |
歯科医院等における歯科衛生士専用ユニットの有無
歯科衛生士の専用ユニットを持っている歯科医院は増加傾向にあると考えられますが、まだまだ「ない」という歯科医院が圧倒的に多いのが現状です。
また、一般の歯科診療所(歯科医院)の方が、病院に比べて歯科衛生士の専用ユニットを持っている比率が高くなっています。
病院の歯科外来はやはり難易度の高い治療の場としての色が強く、予防を中心にした、歯科衛生士の活躍の場が用意されているとは言えないということでしょうか。
【勤務先別の歯科衛生士専用ユニットの有無】
※日本歯科衛生士会「平成27年 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より一部抜粋
※回答者のみについて編集
あり | なし | |
---|---|---|
全体 | 30% | 70% |
歯科診療所 | 32% | 68% |
病院 | 25% | 75% |
障がい者歯科診療所 | 23% | 77% |
企業(歯科診療) | 52% | 48% |
歯科医院等における歯科衛生士専用ユニットの台数
歯科衛生士の専用ユニット台数は、どの勤務先においても1台が最も多く、約半数となっています。
1台、または2台の合計で全体の70%となり、多くの歯科衛生士専門ユニットを用意している、という歯科医院は多くはないということがわかります。
【勤務先別の歯科衛生士専用ユニットの台数】
※日本歯科衛生士会「平成27年 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より一部抜粋
※回答者のみについて編集
1台 | 2台 | 3台 | 4台 | 5台以上 | 平均 | |
---|---|---|---|---|---|---|
全体 | 47% | 27% | 12% | 5% | 8% | 2.1 |
歯科診療所 | 46% | 28% | 14% | 6% | 6% | 2.1 |
病院 | 51% | 25% | 8% | 3% | 14% | 2.2 |
障がい者歯科診療所 | 52% | 15% | 4% | 30% | 0% | 2.7 |
企業(歯科診療) | 57% | 29% | 12% | 2% | 0% | 1.6 |
なお、先ほどの「歯科衛生士専門ユニットの有無」における、「なし」を、0台として計算した場合、歯科衛生士専門ユニット数の平均は約0.6台になります。
歯科医院等における歯科専用病床の有無
当然のことながら、歯科専用病床をもつ歯科医院は多くありません。
病院では約40%と高くなっていますが、全体では10%程度となっています。
【勤務先別の歯科専用病床の有無】
※日本歯科衛生士会「平成27年 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より一部抜粋
※回答者のみについて編集
あり | なし | |
---|---|---|
全体 | 10% | 90% |
歯科診療所 | 2% | 98% |
病院 | 41% | 59% |
障がい者歯科診療所 | 4% | 96% |
企業(歯科診療) | 3% | 97% |
在宅療養支援歯科診療所の指定
在宅療養支援歯科診療所の指定施設であるかどうかを見てみますと、全体では約24%の施設が指定を受けています。
歯科医院では27%、病院では15%の割合で指定を受けており、
歯科医院の方が、病院よりも多くの在宅療養支援歯科診療所の指定を受けている傾向にあります。
【勤務先別の在宅療養歯科施設診療所の指定の有無】
※日本歯科衛生士会「平成27年 歯科衛生士の勤務実態調査報告書」より一部抜粋
※回答者のみについて編集
あり | なし | |
---|---|---|
全体 | 24% | 76% |
歯科診療所 | 27% | 73% |
病院 | 15% | 85% |
障がい者歯科診療所 | 24% | 76% |
企業(歯科診療) | 6% | 94% |