学校歯科医会って何をしている組織なの？

学校歯科医会には、代表的な組織として日本学校歯科医会と、それぞれの地方における学校歯科医会とがあります。
学校歯科医会の目的や定款、活動内容などは、会によって違いはあるものの、概ね共通しているものと言えるでしょう。

ファーストナビでは、日本学校歯科医会を中心に、学校歯科医師会についてまとめました。

学校歯科医とは

学校歯科医とは、学校保健安全法に定められている「大学以外の学校で、歯科健康診断や歯科保健指導、歯科保健教育などの職務を非常勤で行う歯科医師」のことです。

学校歯科医は、当然ながら歯科医師としての身分を持ちつつ、教育者としての身分も併せ持つことになります。

学校歯科医の職務

学校保健の三つの領域「保健教育」、「保健管理」、「組織活動」にまたがり、保健に関する専門職として学校関係者、児童生徒、保護者や地域の住民の皆さんと連携を図りながら、子どもの健康づくりのために活動をします。

日本学校歯科医会とは

一般社団法人日本学校歯科医会の組織

日本学校歯科医会は、「幼児、児童生徒の歯科保健の向上」を目的として、昭和7年に組織された団体です。
その後、昭和46年に社団法人として、平成26年4月1日には一般社団法人として認可されています。

日本学校歯科医会の目的

設立の目的である「幼児、児童生徒の歯科保健の向上」をベースに、「この法人は、幼児、児童生徒、学生並びに教職員の健康の保持増進を図るため学校歯科保健に関する調査研究を行うとともに、学校保健の普及及び振興に努め、もってその円滑な実施に寄与することを目的とする。」と会の目的が定款に明記されています。

他団体との連携

日本学校歯科医会は、文部科学省（学校保健行政を管轄）、公益財団法人日本学校保健会（学校保健を総合的に推進）と密接に連携しています。

事業運営

定款に定められた目的の遂行のため、専門団体として学校歯科に関する様々な事業を主体的に運営しています。
歯の健康のための啓もう活動としてのイベント開催や刊行物発行、各種研修などが行われます。

学校歯科医生涯研修制度

学校歯科医の資質向上のための研修を実施しています。

基礎研修

平成21年より、基礎研修会を全国で実施しています。

• 主催：日本学校歯科医会及び加盟団体
• 受講資格：日本学校歯科医会正会員、加盟団体が推薦する者、理事会にて承認を得た者
• 研修内容：「保健概念」「保健教育」「保健管理」「組織活動」に関する講義を受講し、基礎的事項について研修する
• 修了者：受講修了者には「基礎研修修了証」を交付し、本人承諾のもと会ホームページで氏名を公開する
• 更新：基礎研修修了の有効期間は７年間。期限満了年度からさかのぼり４年以内に基礎研修を再受講することにより更新でき、有効期間が７年間延長される

専門研修

平成25年より、より実践的な内容についての研修を開始しています。

• 主催：日本学校歯科医会

• 受講資格：基礎研修を修了し、かつ修了後４年（年度）以内の会正会員

  • 暫定期間として、平成24年度末までに基礎研修を修了したすべての会正会員は、平成28年度末まで専門研修の受講が可能

• 研修内容：「保健教育」「保健管理」「組織活動」の３領域に関する講義・ワークショップ等、より実践的な内容について研修する

• 修了者：受講修了者には、受講領域ごとに「専門研修領域別受講修了証」を交付する。基礎研修修了から４年以内に３領域すべての受講を修了した者には「生涯研修登録学校歯科医証」を交付し、希望者には有料で「携帯用生涯研修登録学校歯科医証」を交付する

• 更新：専門研修修了の有効期間は７年間。基礎研修の修了を更新していること、かつ専門研修の有効期間満了年度からさかのぼり４年以内に専門研修の３領域を再受講することにより更新でき、有効期間が７年間延長される

学校歯科医会・加盟団体一覧

学校歯科医会一覧

日本学校歯科医会加盟団体一覧

日本学校歯科医会には、各地方の学校歯科医会のほか、歯科医師会も多く加入しています。