気づかずやってる!?歯科医師が注意すべき面接でのNG質問
歯科医院の院長や副院長であればもちろん、ある程度キャリアをつんだ歯科医師は、スタッフ(歯科医師、歯科衛生士、歯科助手など)の面接などを担当することも少なくありません。
これから一緒に働くかもしれないスタッフの面接となれば、あれもこれもと聞きたくなるのが心情かもしれません。
しかし、実は採用面接には「応募者に聞いてはいけないNGの質問」があることをご存知でしょうか?
ファーストナビでは、歯科医師が採用面接時に気を付けるべきNGの質問についてまとめました。
面接での質問における大原則
歯科医院や歯科医師に限りませんが、面接時にするべき質問は「応募者の適性や能力を判断するためのもの」です。
逆に、応募者の適性や能力に直接関係のない質問はタブーとされています。
よく注意すべき質問には、
- 本人に責任のない事項
- 本来自由であるべき事項
- マナー違反であると思われる事項
があります。
本人に責任のない事項
本人に責任のない事項とは、下記のようなものになります。
本人に責任のない事項は、応募者の適性や能力とは関係なく、合否の判断基準として適切とは言えませんので、採用面接において把握する必要のないものです。
- 本籍や出生地に関すること
- 戸籍謄本(抄本)や本籍記載の住民票(写しを含む)を提出させることも該当します
- 家族に関すること
- 家族の職業、続柄、健康、地位、学歴、収入、資産状況などが該当します
- 家族の仕事の有無や職種、勤務先、家族構成などを質問することも該当します
- 住宅状況に関すること
- 間取り、部屋数、住宅の種類などが該当します
- 生活環境、家庭環境などに関すること
本来自由であるべき事項
本来自由であるべき事項とは、下記のようなものになります。
本来自由であるべき事項は、本人に責任のない事項同様に応募者の適性や能力とは関係なく、合否の判断基準として適切とは言えませんので、採用面接において把握する必要のないものです。
- 宗教に関すること
- 支持政党に関すること
- 人生観や生活信条に関すること
- 尊敬する人物に関すること
- 労働組合、学生運動に関すること
- 思想に関すること
- 購読新聞・雑誌、愛読書などに関すること
マナー違反であると思われる事項
特に注意すべきなのはセクハラだと思われるリスクのある質問です。
女性の歯科医師や歯科衛生士について結婚退職や、妊娠・出産・育児などによる離脱を心配するが故につい聞いてしまっている院長先生や面接担当歯科医師もいるのではないでしょうか?
- 結婚や出産の予定
- 交際相手の有無
- 同性からの質問であってもセクハラになり得ますので要注意です
- 体重や体型に関すること
- スリーサイズや体重を直接聞くことはセクハラ質問だと思われがちです
- 制服や器具などを身に着ける際のサイズ確認が必要であれば、質問の意図がしっかり伝わるよう気を付けましょう
面接におけるその他の注意点
面接における質問とは違いますが、歯科医師が知っておくべきこととして、「不採用時の履歴書の取り扱い」があります。
履歴書等の応募書類については、不採用であったとしても返却の義務はありません。
しかし、最近は個人情報の取り扱いについてかなり厳しい目が向けられるので、不採用通知と併せて返送するのが無難でしょう。
すぐにシュレッダーして本人が返却を求めた際に紛失を疑われてトラブルになるかもしれませんし、
不必要に保管を続けて情報が外部に漏れてしまうと歯科医院が民事上の責任を負うことになる可能性もあります。